SWALLOWING TROUBLE
「食事中によくむせるようになった」「飲み込みに時間がかかる」——加齢と共に出てくる嚥下の不安。摂食嚥下障害の原因と、ご自宅で受けられる嚥下リハビリのご案内です。
放置のリスク
食事中のむせ・飲み込みにくさは、加齢による「摂食嚥下機能の低下」のサインです。放置すると、食べ物や唾液が誤って気管に入る「誤嚥」を起こし、誤嚥性肺炎の引き金となります。誤嚥性肺炎は高齢者の死因上位を占める、見過ごせない問題です。
幸い、嚥下機能は訓練で改善・維持できます。当院では訪問歯科として、ご自宅・施設で嚥下機能評価とリハビリ、口腔ケアを行い、「最期まで口から食べる」を支えます。
01 — AGING
舌・のど・首の筋肉は加齢で徐々に衰えます。飲み込む反射の遅れ、舌の動きの低下、咽頭挙上不全——これらが「むせ」を引き起こします。サルコペニア・フレイルとも深く関係します。
02 — TEETH
歯がなければ十分に咀嚼できず、塊のまま飲み込もうとして詰まる・むせるリスクが上がります。合わない入れ歯も同様です。残存歯の維持と入れ歯の適合調整は、嚥下機能の基盤です。
03 — DISEASE
脳梗塞・脳出血の後遺症、パーキンソン病、認知症などにより、嚥下の指令や運動が正確に行えなくなることがあります。専門的な評価と、適切な食事形態・姿勢の調整が必要です。
04 — SALIVA
服薬の副作用などで唾液が減ると、食物がまとまりにくく飲み込みが困難に。口腔ケアと保湿、唾液腺マッサージで改善が可能です。
SELF CHECK
食事中・食後にむせることが増えた
水分でむせることがある(特にお茶・水)
食事に以前より時間がかかる
硬いものを避け、柔らかい食事ばかりになっている
食後に痰が絡む・声が変わる(湿性嗄声)
体重が半年で2〜3kg以上減った
原因不明の発熱を繰り返す(誤嚥性肺炎の可能性)
薬が飲みにくい・喉に残る
3つ以上当てはまる場合、嚥下機能評価のご相談を強くおすすめします。
STEP 01
訪問専用ダイヤル(049-298-3203)またはケアマネジャー経由でご連絡ください。ご状況をお伺いし、訪問日を調整します。
STEP 02
ご自宅・施設にお伺いし、口腔・嚥下機能を多面的に評価します。必要に応じて嚥下内視鏡検査(VE)も実施可能です。
STEP 03
評価結果に基づき、嚥下リハビリ・口腔ケア・食事形態・栄養管理のご提案を行います。管理栄養士・ケアマネとも連携します。
STEP 04
嚥下体操、舌・口唇トレーニング、間接訓練(飲食物を使わない訓練)、直接訓練(実際に食べながら)など、状態に合わせて実施。ご家族へのご指導も行います。
STEP 05
状態の変化に応じて評価と計画を更新。医師・看護師・介護スタッフ・ご家族と情報を共有し、チームで支えます。
RELATED MENU
RECOMMENDED
むせ・飲み込みにくさを医学的に評価する専用外来。VE・7項目検査・ジェントルスティム・管理栄養士同行を一気通貫でご案内します。
通院が少し不安な方へ、ご自宅と医院を結ぶ無料送迎をご用意しています。
ご本人が動かないうちに、ご家族からの代理相談で訪問歯科をはじめられます。
摂食嚥下・口腔ケア・口腔機能低下症など、高齢者向け診療のご案内です。
飲み込みやすい食事形態の指導、栄養バランスの調整まで管理栄養士が伴走します。
通院が困難な方のご自宅・施設へ、歯科医師と衛生士がお伺いします。
FAQ
坂戸市・鶴ヶ島市を中心に、医院から半径16km圏内にお伺いしています。詳しくはお電話または訪問特設ページをご確認ください。
はい、訪問歯科は医療保険、介護保険の対象となります。要介護認定の有無や状態に応じて適用区分が異なりますので、詳しくはご相談時にご説明します。
もちろんご家族から直接ご相談いただけます。必要に応じて地域の包括支援センターやケアマネのご紹介もいたします。
細い内視鏡で、実際に食べる様子を観察する検査です。誤嚥の有無、食事形態の適否を客観的に評価できます。当院は訪問先での VE 検査に対応しています。
早期に介入できれば、機能の改善・維持が十分期待できます。進行を遅らせ、「口から食べる」を長く続けることが目的です。
EVIDENCE
高齢期の嚥下障害は誤嚥性肺炎のリスクと深く関連し、口腔ケア・嚥下リハの意義が報告されています。以下は学会・論文で公表されているデータの一例です。
約10%
65歳以上の嚥下障害該当率
65歳以上ではおよそ1割に何らかの嚥下障害が認められると報告されています。在宅・施設の高齢者ではさらに割合が高いとされています。
出典: 日本嚥下医学会 報告
40%
口腔ケアでの誤嚥性肺炎発症率低下
介護施設での口腔ケア介入により、誤嚥性肺炎の発症率がおよそ4割低下したと報告されています。専門的口腔ケアの意義が示されているとされています。
出典: Yoneyama T et al., Lancet 1999
70%
嚥下リハ実施群の経口摂取維持
嚥下リハビリを継続的に実施した群では、約7割で経口摂取が維持されたと報告されています。多職種連携の重要性が指摘されているとされています。
出典: 日本嚥下医学会 報告
60-70%
不顕性誤嚥の高齢者該当率
高齢者ではむせを伴わない不顕性誤嚥が60〜70%に存在すると報告されています。「むせがない=安全」とは言えないと指摘されているとされています。
出典: 老年医学誌 ほか
※ 一般的な研究データであり、個別の効果や成功を保証するものではありません。実際の経過は症例ごとに異なります。
CONTACT
飲み込みのご不安、訪問歯科のご依頼まで、訪問専用ダイヤルにて承ります。