SAFETY & QUALITY
「インプラントは怖い」「失敗が不安」——そう感じている方へ、当院が積み重ねている安全管理の中身を、できるだけ正直にお伝えします。
安全は、段取りでつくる
インプラント治療における事故の多くは、「思っていた骨の形と違った」「神経・血管の位置を見誤った」など、診断や計画段階に原因があると言われています。手術の腕前と同じくらい、その前の準備が結果を左右します。
当院は、CT撮影とサージカルガイド、医科歯科連携、そして手術後の長期保証までを一連の「安全管理体制」として運用しています。仕組みでリスクを減らすことを大切にしています。
01 — CT IMAGING
2次元のレントゲンだけでは分からない骨の厚み・神経・血管の走行を、CTで3次元データ化。インプラントを「どの位置に・どの角度で・どの深さに」入れるかを、ミリ単位で計画します。
02 — GUIDED SURGERY
CTデータをもとにコンピューターで設計したサージカルガイドを口腔内に装着し、計画通りの位置・角度・深さに正確にインプラントを埋入します。経験だけに頼らない、再現性の高い手術です。
03 — STERILIZATION
手術に使う器具は、高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)クラスBで個別パック滅菌。使い捨てできるものは原則ディスポーザブル化し、感染リスクを最小限に抑えています。
04 — 10-YEAR WARRANTY
当院でインプラント治療を受けられた方には、インプラント体・上部構造ともに10年間の保証をご用意。万が一の破損や脱落時には、保証規定に沿って再治療に対応します(定期メンテナンス受診が条件)。
顎の骨の中には、下歯槽神経(下顎の奥歯)や上顎洞(上顎の奥歯)など、避けなければならない重要な構造物が走行しています。これらまでの距離は、人によっては数ミリしかないこともあります。「あと2ミリ」を見誤れば、神経麻痺や副鼻腔炎の原因になります。
当院は、術前に必ず歯科用CTを撮影します。3次元データから、骨の厚み・密度・神経との距離をミリ単位で計測。さらに、その計画通りの位置・角度・深さで埋入できるよう、患者様の歯型に合わせたサージカルガイドを作製します。
サージカルガイドを用いることで、術者の手元の誤差を物理的に抑え、計画と実際の差を最小化できます。「経験と勘」ではなく「データと型」で精度を担保する——これが、現代のインプラント治療における安全性の根幹です。
経験は、確かに大切です。
けれど、経験だけに頼らない仕組みもまた、
同じくらい大切です。データと型は、人為的な誤差を黙って吸収してくれます。
STERILIZATION
インプラントは「骨の中に異物を埋め込む」処置であり、術中・術後の感染は最も避けたいリスクのひとつです。当院では、世界基準の滅菌レベルと、ディスポーザブル化の徹底で、感染ゼロを目指す体制を整えています。
ヨーロッパ基準で最高ランクの滅菌レベル。複雑な形状の器具内部までも、高圧蒸気で確実に滅菌します。滅菌後は個別パックで密閉保管します。
グローブ・マスク・エプロン・コップなど、使い捨てができるものはすべて患者様ごとに新品に交換。スタッフ間での感染も防ぎます。
チェアから供給される水は、専用の浄水・除菌システムを介して、口腔内に直接触れる水のクリーンさを保ちます。水経由の感染リスクを抑えます。
処置中に発生する飛沫・粉塵を即時に吸引する口腔外バキュームを設置。診療室の空気そのものを清浄に保ちます。
インプラント手術は、一般診療と区分けされた専用ユニットで実施。スタッフは滅菌術衣を着用し、術野の清潔域を確保します。
RISK & RESPONSE
どれだけ周到に準備しても、医療行為に「ゼロリスク」はありません。当院は、起こり得るリスクを正直に説明したうえで、それぞれに備えた対応体制を整えています。
起こり得ること:下顎の奥歯にインプラントを入れる際、下歯槽神経に触れると、唇や下顎周辺のしびれ・知覚麻痺が起こることがあります。
当院の対応:CTで神経の位置を立体的に把握し、サージカルガイドで物理的に距離を確保。万が一しびれが出た場合は、ビタミン剤の処方と専門医療機関への速やかな紹介を行います。
起こり得ること:上顎の奥歯は、骨が薄く上顎洞(副鼻腔)と近接しています。インプラントが上顎洞を貫通した場合、副鼻腔炎の原因になることがあります。
当院の対応:骨が不足する場合はサイナスリフト/ソケットリフトで骨造成を行い、十分な厚みを確保してから埋入。耳鼻咽喉科との連携で、術前評価と万一の対応を準備します。
起こり得ること:埋入したインプラント体が骨と一体化せず、グラつきが生じる場合があります。喫煙・糖尿病・骨質などが影響します。
当院の対応:術前に全身状態を確認し、必要に応じて生活習慣の改善をご提案。万が一結合しなかった場合は、保証規定に沿って除去・再埋入を行います。
起こり得ること:術後早期の感染、または長期使用後にインプラント周囲の歯肉・骨に炎症が起こる「インプラント周囲炎」のリスクがあります。
当院の対応:滅菌徹底+抗生剤の適切な処方で術後感染を予防。長期的には3〜6ヶ月ごとの定期メンテナンスで周囲炎を早期発見・対応します。
10-YEAR WARRANTY
「保証あり」と一言で言っても、内容は医院によって大きく異なります。当院の10年保証について、対象・条件・実例まで透明に開示します。
| 保証対象 | 保証期間 | 主なカバー内容 |
|---|---|---|
| インプラント体(人工歯根) | 10年 | 脱落・破折時に再埋入 |
| アバットメント(連結部品) | 10年 | 破損時に無償交換 |
| 上部構造(セラミック歯) | 5年 | 破折・脱離時に再製作 |
| 骨結合不全 | 1年(埋入時) | 除去後の再埋入を保証 |
CONDITIONS
3〜6ヶ月ごとの定期メンテナンスを継続いただいていることが、保証の前提条件となります。喫煙・全身疾患の悪化など、患者様側の要因による不具合は保証対象外となる場合があります。
EXAMPLE
術後3年目、転倒により上部構造が破折した事例では、保証規定に基づき同等品で再製作(費用負担なし)。術後7年目、噛み合わせ調整中にアバットメントの緩みが見つかった事例では、メーカー部品にて無償交換と再装着を実施しました。
※ 詳細な保証規定書は、治療開始時に書面でお渡しします。ご不明な点はいつでもご質問ください。
FAQ
EVIDENCE
インプラントの安全性は、メーカーの長期追跡データ・術前画像診断・術後の合併症率など、複数の指標から評価されています。以下は学会や論文・公的指針で公表されているデータの一例です。
95-98%
5-10年生存率
主要メーカーの長期追跡データでは、5〜10年生存率は概ね95〜98%と高水準が報告されています。実績のあるシステムを用いることが安全性に寄与するとされています。
出典: Straumann / Nobel Biocare 公式長期追跡データ ほか
<1%
重篤な術後合併症の発生率
適切な術前診断のもとで実施されたインプラント手術における重篤な術後合併症の発生率は1%未満と報告されています。リスクを「ゼロ」とは言えないものの、低率に管理可能とされています。
出典: Goodacre CJ et al., J Prosthet Dent
CT
神経・血管位置の三次元把握
歯科用CT(CBCT)の活用により、神経・血管・骨形態を三次元的に把握できるとされています。事前のシミュレーション精度向上が安全性に直結すると報告されています。
出典: 日本歯科放射線学会 CBCT医療応用指針
10年
メーカー保証+当院保証
主要メーカーのインプラント体は長期保証が設定されており、加えて医院独自の保証制度を設けることで、トラブル時の対応体制を整備できるとされています。
出典: メーカー公式保証規定 / 当院保証制度
※ 上記は一般的な研究データであり、個別の治療効果や成功を保証するものではありません。実際の結果は症例ごとに異なり、すべての方に当てはまるものではありません。
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