SNORING & SAS
「家族にうるさいと言われる」「日中の眠気が強い」——その「いびき」は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。当院の口腔内装置療法をご案内します。
放置のリスク
大きないびきは、気道が狭くなっている証拠。眠っている間に10秒以上呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」を伴っていることが少なくありません。SAS は日中の強い眠気・集中力低下・高血圧・糖尿病・心筋梗塞のリスクを大きく上げる、見過ごせない病気です。
当院は睡眠歯科に対応しており、軽度〜中等度のSASに対する口腔内装置(スリープスプリント / マウスピース)療法を提供しています。CPAPが合わない方、出張先で使えるサブ装置をご希望の方にも有効です。
01 — JAW
下顎が後ろに位置していると、寝ているときに舌が気道側に沈み込み、気道を塞ぎます。日本人は欧米人と比べ顎が小さく、痩せていてもSASになりやすい体質です。
02 — OBESITY
肥満で首回りに脂肪がつくと、気道が狭くなりやすくなります。BMI 25 以上、首回り 40cm 以上はリスクが高い目安です。減量はSAS改善の有効な手段です。
03 — MOUTH BREATHING
普段から口呼吸の方は、寝るときも口が開き、舌が気道側に落ちやすくなります。MFT で正しい舌の位置を覚えることが、いびき軽減に効果的です。
04 — LIFESTYLE
アルコールや睡眠薬は喉まわりの筋肉を弛緩させ、いびき・無呼吸を悪化させます。仰向けで寝るより横向きで寝る方が気道を確保しやすいです。
SELF CHECK
家族から「いびきがうるさい」と指摘されている
寝ているときに呼吸が止まると言われたことがある
日中、強い眠気に襲われる(会議・運転中など)
朝起きた時に頭痛・口の渇きがある
夜中に何度もトイレに起きる
高血圧・糖尿病で治療を受けている
寝ても疲れがとれない、集中力が落ちている
下顎が小さい・後退している自覚がある
3つ以上当てはまる場合、SASの簡易検査をおすすめします。当院は連携医療機関の検査をご紹介できます。
STEP 01
まずは耳鼻科・呼吸器内科などで簡易検査(自宅でできるパルスオキシメトリー)または精密検査(PSG)を受けていただきます。SAS と診断され「マウスピース適応」と判断されると、紹介状をお持ちいただきます。
STEP 02
紹介状をご持参のうえ受診ください。歯と歯周組織の状態、噛み合わせ、顎関節の動きをチェック。マウスピース装着に問題がないかを確認します。
STEP 03
歯型を取り、下顎を少し前方に位置させた状態で作製。一人ひとりに合わせたオーダーメイドのため、装着感も自然です。
STEP 04
装着時の違和感、効果の出方を確認しながら、下顎の前方移動量を微調整。最適な状態に仕上げるまで複数回の調整を行います。
STEP 05
装置の劣化、噛み合わせの変化を定期的にチェック。医科での再検査と組み合わせ、長期的に効果を維持します。
FAQ
医科で SAS と診断され、紹介状をお持ちいただいた場合は健康保険適用となります(3割負担で約15,000円前後)。自己判断での作製は保険適用外(自由診療)となります。
CPAP は中等症〜重症SASに第一選択。マウスピースは軽症〜中等症が中心ですが、CPAP が苦手な方や旅行先のサブ装置としても有効です。医師と相談のうえ選択します。
長期使用で噛み合わせの微変化が生じることがあるため、定期メンテナンスでチェックします。違和感が出た時点で早めにご相談ください。
お子様のいびきは、アデノイド肥大や口腔機能の発達が関係するため、まず耳鼻科の評価が必要です。MFTとの併用が有効なケースもあります。
多くの方は装着初日から、いびきの軽減を実感されます。日中の眠気の改善は1〜2週間が目安です。
EVIDENCE
いびきは身近な症状である一方、睡眠時無呼吸症候群(SAS)との関連や全身への影響が報告されています。以下は学会・論文で公表されているデータの一例です。
約20-50%
成人いびき有病率
成人のいびき有病率は20〜50%と幅広く報告されています。性別・年齢・体型による差があるとされています。
出典: 日本睡眠学会 報告
約940万人
中等度以上SAS患者推定数
国内の中等度以上のSAS患者は推定940万人とされ、診断・治療に至っていない潜在層が多いと報告されています。
出典: 日本睡眠学会 推計
2-3倍
SAS未治療での心血管疾患リスク
未治療の中等度以上SAS患者では、心血管疾患のリスクが2〜3倍に高まる可能性があると報告されています。早期介入の意義が指摘されているとされています。
出典: Marin JM et al., Lancet 2005
50-70%
マウスピース療法の改善率
軽度〜中等度SASでは、口腔内装置(マウスピース)療法により50〜70%でAHI(無呼吸低呼吸指数)の改善が認められると報告されています。
出典: Sutherland K et al., 2014 ほか
※ 一般的な研究データであり、個別の効果や成功を保証するものではありません。実際の経過は症例ごとに異なります。
CONTACT
いびき・SAS のご相談、口腔内装置のお問い合わせまで、睡眠歯科担当が承ります。