PERIOPERATIVE ORAL CARE
全身麻酔の手術やがんの手術を控えたとき、歯科にできることがあります。手術の前後にお口の中を整える「周術期口腔機能管理」——病院・主治医と連携しながら、坂戸市・鶴ヶ島市のかかりつけ歯科として対応します。
手術前後の歯科の役割
「手術の前に、歯科を受診しておいてください」——病院でそう案内されて、戸惑われた方は少なくありません。なぜ手術の前に歯科なのか。それは、お口の中の細菌や不安定な歯が、手術中・手術後の体に影響を及ぼす可能性が指摘されているためです。
当院では、手術を控えた患者様のお口の中を手術前に整え、手術後の回復期まで継続してサポートする「周術期口腔機能管理」に取り組んでいます。病院・主治医からのご紹介はもちろん、ご本人・ご家族からの直接のご相談もお受けしています。手術という大きな出来事を、歯科の立場から支えます。
01 — WHAT IT IS
全身麻酔の手術やがんの手術などの前後に、歯科が口腔内を整える保険制度上の取り組みです。手術前にお口の中を清潔にし、手術後も継続して管理することで、術後合併症のリスク低減との関連が報告されています。医科と歯科が連携して患者様の手術を支える仕組みとして、広がりつつある取り組みです。
02 — BEFORE SURGERY
手術前の口腔管理では、専門的なクリーニングによる口腔内細菌の減少、むし歯や歯周病といった感染源の除去を目指します。あわせて、ぐらついている歯がないかを確認します。全身麻酔では気管にチューブを挿入するため、不安定な歯があると挿管時に歯が脱落・破損するおそれがあり、事前の確認と対応が大切です。
03 — AFTER SURGERY
手術の後は、お口の乾燥や、体力低下によるセルフケア不足が起こりやすく、口腔内の細菌が増えやすい状態になります。細菌を含む唾液を誤嚥することによる誤嚥性肺炎のリスクや、絶食期間の後に食べる・飲み込む機能が低下しやすいことも指摘されています。術後こそ、専門的な口腔ケアの継続が大切な時期です。
04 — FLOW
病院・主治医からのご紹介(診療情報提供書)のほか、ご本人・ご家族からの直接のご相談からもスタートできます。まず手術前に口腔内を評価し、専門的なクリーニングと必要な処置を行います。手術後は、回復の状況に合わせて口腔ケアと機能の確認を継続し、主治医と情報を共有しながらフォローします。
05 — SUPPORT
入院中の口腔ケアについては、病院への訪問もご相談いただけます。退院後は、外来への通院、または通院が難しい場合は訪問歯科診療で、口腔管理を継続します。手術の前だけ・後だけで終わらせず、回復期から日常の暮らしに戻るまで、切れ目なくお口の健康を支えることを目指しています。
MEDICAL COOPERATION
周術期口腔機能管理は、歯科だけで完結するものではありません。当院では、病院からの診療情報提供書をもとに手術の内容・時期・全身状態を把握したうえで口腔管理の計画を立て、手術前の口腔内の状態や実施した処置について、主治医へ文書でご報告します。
手術後も、口腔内の回復状況を主治医と共有しながらフォローを続けます。病院の地域連携室・看護師の皆様からのご相談・ご紹介も随時お受けしていますので、お気軽にお問い合わせください。
がんの手術だけでなく、抗がん剤治療や放射線治療の際にも、口内炎や口腔乾燥などお口のトラブルが起こりやすいことが知られています。がん治療中の口腔ケアについては、がん治療中の口腔ケアのページで詳しくご紹介しています。
INSURANCE
医科からのご依頼に基づく周術期の口腔管理は、保険診療で対応しています。費用は口腔内の状態や必要な処置の内容によって異なりますので、詳しくは受診時にご説明いたします。ご不明な点は、お電話でもお気軽にお問い合わせください。
※ 保険証(マイナ保険証)・お薬手帳・病院からの紹介状(お持ちの場合)をご持参ください。
CONTACT
ご本人様、ご家族様、病院の地域連携室・看護師の皆様、どなたからでもお問い合わせいただけます。紹介状の有無にかかわらずご相談可能です。